第24話 試行錯誤!太鼓づくりの道は厳しい
さて,ちび助太鼓で練習した後に,本物に挑戦!
ということになるのですが,
最初に作ったのが締太鼓・・・これが大変でした。
今になって思えば,締太鼓が一番難しかった・・・
皮が厚くて針が通らない!
裏側の皮の波打ちが消えない!
あっ糸が切れた! 針が折れた!
何度,途中で止めようと思ったことか・・・
皮一枚縫い終わる頃には手も心ボロボロ,
あ~,明日の仕事が辛そう・・・
てな感じで現実は厳しいのです。
太鼓屋さんというのは非常に閉鎖的な職業なんです。
なぜって?そりゃ,日本の歴史を調べれば分かるっしょ。
で,太鼓作りのノウハウも当然,門外不出な訳で,
素人が太鼓作るとなると試行錯誤するしかない訳です。
材料を揃えるにも苦労します。
例えば皮を縫う糸には麻糸を使うんですけど,
その辺のお店では売ってないです。
で,ネットの情報が大いに役立ちましたね。
いろいろと情報交換するわけです。
「○○で売ってる」とか,「この部分はこう作るといい」とか,
で,当然,自分でも試行錯誤する訳です。
もう20台近く作りましたが,
1台作るごとにいろんな発見があります。
もともと太鼓が打ちたくて太鼓を作り始めたんですが,
最近,どっちが趣味なんだかわかりません(笑)
(2007年3月12日)
→第5話 大太鼓への挑戦