第14話 太鼓が無くてもチームは出来る?
太鼓を始めようと思った時の最大の課題は
やはり「太鼓をどうやって揃えるか」という事でしょう。
そうです,太鼓はとっても高いのです。
とても安サラリーマンの小遣いで買える範疇ではありません。
私が友人達と最初に太鼓チームを作ろうとした時もそうでした。
「みんなでカネ出して買うしかねえべ」
「んでも,もし会が潰れた時はその太鼓はどうすんだ?」
みたいな議論が長々と続きました。
で,これじゃ辣があかん!と私が太鼓を1台買ったんです。
忘れもしません。
栓(せん)の胴で1尺4寸の長胴太鼓,21万円でした。
太鼓が届いた時には嬉しかったですねえ。
寝床に置いて,寝ても起きても太鼓を眺めては一人でニンマリしていました。
台まで買うお金は到底無いですから,台は手作りです。
締太鼓の代わりに竹を切って打ちました。
で,太鼓1台で何ができるの?って思う人も多いでしょう。
でもね,例えば三宅だったら,皆で交替で打てるでしょう!
順番が回ってくるまではみんな素振りをしています。
1時間も続ければ,もうクタクタです。
会の初期の頃の演目が三宅,地頭太鼓,えのめの恵比寿太鼓,
どの曲も1台の太鼓を数人で打つ演目ばかりでした。
練習時の太鼓の代用品としては古タイヤが良いですね。
週刊ジャンプとかの雑誌を打つのも良いです。
ともかく,いろいろ工夫しましょう。
1台の太鼓が打てる瞬間の喜びを共有しましょう。
(2007年1月1日)
→第15話 1尺4寸の太鼓