第16話 集団の魅力作り

第4章 太鼓チームについて

第16話 集団の魅力作り
 
集団で太鼓を打つことの最大のメリットは
一人では出来ないことが出来る,という事でしょう。
「あたりまえ」と言えば「あたりまえ」ですが,
ソロで演奏活動をしていると,
「やっぱり太鼓は皆で打つもんだなあ」と痛感する機会も多いです。
 
一人でいくら頑張っても,結局は集団の迫力に負けるのです。
太鼓を見る人の大半は素人なんですよね。
ですから,一人でちょこまかと技を見せても,
集団のドドーンと息のあった演奏のほうが人を引きつけやすいんです。
 
では「息のあった」とはどういうことでしょうか?
①曲のイメージを共有する,
②自分のパートを確実にこなす,
③他人のパートも正しく理解する,
この3つが出来て,
初めて「息のあった演奏」になるのではないか,と私は思います。
 
会として演奏するのですから,
個人や少人数では出来ない演奏をしたいですね
(ま,裏打ちに乗って表が打つというのも一人では出来ませんがね・・・ハハ),
掛け合いをするとか,輪唱にするとか,いろんな楽器を持ち寄るとか・・・
ともかく,いろいろ試してみましょう。
 
会としての個性というものもありますね。
カリスマ的なリーダー中心の会,仲良しグループ的な会,
太鼓の曲の方向性としても激しい太鼓,楽しい太鼓,etc。
 
当然,持っている太鼓の大きさ,数によっても個性がでますね。
ただ,太鼓が揃っていれば何でも出来るか?というと,それは工夫次第でしょう。
リーダーの腕の見せ所かもしれませんね。
 
私は太鼓を始めてからずっと,腕の振りの大きさに拘ってきました。何故か?
その理由は,単に太鼓が小さかったからです。
音の迫力では他のチームに絶対勝てないのです。
ならば奏者の動きの大きさで勝負!と,単純で発想です。
その結果「君の打ち方は個性的だ」と良く言われますが・・・ポリポリ。
 
個性といえば,裏打ちも満足にできないメンバーで,
いっぱしに人前で演奏を披露できるというのも
我が「土鼓ゐ」の個性と言えば個性? 

(2007年1月15日)
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