第18話 どうしてソロになったか

第5章 ソロを目指して

第18話 どうしてソロになったか
 
さて,これまで集団の魅力を書いておきながら,
「お前は何で一人でやってんだ?」って言われそうですね。
そこで,今度はソロの話です。
 
私がソロになった(といっても素人ですが)一番の理由は,
子育て真最中につき,
会の練習(土曜日の夜だった)に参加しにくくなったからです。
でも,太鼓は辞めたくない,
そこで,他人と練習時間を合わせる必要がないソロになったんです。
ま,それ以外にも,一人でやれたらかっこいいなあ,という憧れもありましたがね。
 
ただ,気持ちだけでは独り立ち出来ません。
なんと言ってもmy太鼓とそれなりの技量が必要です。
私が幸運だったのは実家の臼をくり抜いた1尺8寸5分の太鼓を
自分で持っていたということと,
中小の太鼓は何とか自作できるという目処があったことです。
 
それに,ソロになる前にも一人で打ったことが何回かあったんです。
何を隠そう,最初に打ったのは土木の日でした。
もう10年近く前ですかね。
臼の太鼓1台を櫓台に載せて,4~5分くらい打ちましたが,もう必死でした。
1日に3回演奏して,もうクタクタでした。お客さんも数人しかいなくってね。
それでも,好きな太鼓を打って一日代休が貰えるなんて最高じゃないですか。
そんなこんなの演奏が何回かあって,
「なんとか一人でも演奏できそうだなあ」という実感が湧いてきたんです。
 
一人だと練習場探したり,太鼓を準備したりするもの大変だから,
練習では太鼓を使わないことにしました。
それで考えたのが13話で書いたシャドートレーニングなのです。
(2007年1月29日)
                    →第19話 ソロは難しい