第29話 30秒のフレーズを作ろう

第7章 太鼓曲の創作

第29話 30秒のフレーズを作ろう
 
前回はシンプルな曲を紹介しましたが,
そのような曲は,逆に素人には難しいかもしれません。
ある程度の長さがあったほうが曲として構成しやすいです。
 
だからと言って長けりゃ良いというものではありません。
長いなあと思えるようなお囃子でも1フレーズは1分くらいです。
童謡や歌謡曲のような歌はどれくらいの長さかというと
20~40秒くらいが標準ですよね。
太鼓の曲もそれくらいを目標にすると良いと思います。
 
私がどのように曲を考えるかというと,
まず,太鼓をどういう位置に置いて,どういうスタイルで打つかを決めます。
最初にこれが無いと始まりません。
曲づくりとしては曲の中心となるサビの部分から作ります
(往々にしてそれが曲の頭に来たりしますが・・・アハハ)。
 
そして,曲の流れをイメージしながらフレーズを加えていくわけですが,
ここで大切なことは,同じフレーズを必ず繰り返し使うということです。
そのほうが曲が安定するんです。
 
30秒くらいのフレーズ(本曲)ができたら,しめたものです。
イントロ-本曲2・3回-中間に何かのソロ
-本曲2・3回―エンディング
と構成すると,4~5分の曲になります。
お気づきでしょうか?
春跳やスサノオはそのように構成してあるわけです。 

(2007年4月16日)
            →第30話 創作曲はみんなで育てよう