第20話 ソロの魅力

第5章 ソロを目指して

第20話 ソロの魅力
 
では,なぜソロに拘っているか,ソロの魅力って何かなあ・・・
 
まず,太鼓がとことん打てます。
これでもかってほどヘロヘロになるまで打てます。
そして,お客さんの視線を独占できます。気分はもう,アイドル歌手です。
お客さんが集まればですけどね(アハハ)。
 
緊張感も集団の時とは比べものになりませんが,
その緊張感がまたいいんですよね。
そして,お客さんに喜んでもらえれば,賞賛も独り占めです。
もう,たまりませんなあ・・・アッハッハ
 
とまあ,自己満足的な評価はそれぐらいにして,
やっぱり太鼓はみんなで打つことに最大の魅力があることは確かです。
それを認めたうえで,ソロの魅力とは何かと考えると,
太鼓そのものの音を素直に伝えられるって事でしょうか。
1台の太鼓のドンという音で,どんな曲を表現できるか,
その辺を追求できるというのが最大の魅力と考えています。
音の迫力では絶対に集団には敵いませんが,
その反面,曲想や音の強弱,体での表現力など,
繊細な部分にまで気を配って,どこまでのことが出来るか,
その辺を追求するのが最大の魅力ということです。
 
まあ,多くの太鼓打ち,集団がある中で,
一人くらい変わった奴がいるのも良いのではないでしょうか。
一人だとギャラが安くて済むっていうのも,
依頼する側からすれば大きな魅力かも(アハハ)。 

(2007年2月12日)
                →第21話 太鼓の値段の怪