第12話 打ってないほうのバチへの意識

第3章 太鼓を打つだけが練習じゃない(練習方法)

第12話 打ってないほうのバチへの意識 
 
太鼓を打ちだすと,意識はどうしても太鼓の鼓面に集中しますね。
でも,意識が鼓面にあるうちはまだまだです。
 
太鼓は「音半分,姿半分」と言います。
鼓面を打つことに精一杯では太鼓の魅力は半減です。
如何にカッコ良く打つかが重要です。
 
かっこよく打つ基本は,
まず,「打っていないほうのバチの行方がどうなっているか」を
自分で確認することです。
 
極端な話,太鼓の面は大きいから,
打つほうは多少いい加減でも鼓面を外すことはないでしょう。
それよりも,打っていないほうのバチが
綺麗に跳ね返っているか,伸びているか,
また,場合によってはビシッとポーズを決めているか,
そっちのほうが大切なのです。
太鼓を打つ動作を10とすると,打つ瞬間は1です。
残りの9をいかに大切にするか,そこが勝負の分かれ目です。
 
かっこ良い打つには姿勢も大切です。
腰は十分すぎるまで落としましょう。
目線は鼓面ではなく正面です。
表情やかけ声も重要な要素です。
おすまし顔の太鼓はあまり歓迎されません。
激しい太鼓はより厳しく,楽しい太鼓はよりにこやかに! 

(2006年11月18日)
          →第13話 シャドートレーニングの勧め